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オンライン商談ツール導入すべき?効果や注意点、おすすめツールまで

オンライン商談ツールとは、相手と直に対面するのではなく、インターネット経由で画面越しに行う営業活動に最適化されたツールのことです。

人員不足による業務負担軽減や多様な働き方の実現の要請などがある中で、オンライン商談の重要性が高まっていることに伴い、オンライン商談ツールへの注目が集まっています。オンライン商談に特化したオンライン商談ツールを導入することで、スムーズに商談や営業を行うことが可能です。

ただし、オンライン商談ツールと言われても、Web会議システムと何が違うのか気になる方も多いでしょう。
以下のとおり、オンライン商談ツールはオンライン商談のやりやすさに特化しているのに対し、Web会議システムは幅広いオンラインでのコミュニケーションが可能なツールであるという点が、両者の大きな違いです。

オンライン商談ツールとWeb会議システムの比較
  オンライン商談ツール Web会議システム
利用人数・目的 1対1のやり取りや名刺交換など 多人数での会議や研修会など
アプリのインストールや
アカウントの作成
不要 必要な場合がほとんど
画質・音質 高い 種類によるが品質より軽快な動作重視
向いているケース
  • 社外や、初対面の相手とのやり取り
  • 商談など重要な内容を伝える場面
  • 社内や、日頃から交流のある相手とのやり取り
  • 会議や研修など、情報共有をする場面

このように、オンライン商談ツールには、既存のツールと違うところもあれば、似たところもあります。オンライン商談ツール導入を検討中の場合は、その機能を正確に把握し、自分にとって本当に必要かどうかを確認することが大切です。

また、オンライン商談ツールを導入するにあたっても、使い勝手のよいツールを選ぶためには、気を付けるべきポイントがあります。

最適なオンライン商談ツールを選ぶために着目すべき3つのポイント

  1. 必要な機能が充実しているか
  2. 費用の負担は大きすぎないか
  3. 音声通信のタイプは利用シーンに合っているか

この記事では、オンライン商談ツールの特徴やWeb会議システムとの違い・選び方のポイント・おすすめのツール例など、導入を検討する上で必須の基礎知識をご紹介します。

この記事の内容

  • オンライン商談ツールとは
  • 最適なオンライン商談ツールを選ぶために着目すべき3つのポイント
  • おすすめのオンライン商談ツール
  • オンライン商談を成功させるポイント3つ

後半では、オンライン商談を成功させるポイントについてもご紹介していますので、「オンライン商談が初めて」「今よりオンライン商談の成果を高めたい」というケースでも、参考にしていただけるでしょう。

今回ご紹介する内容を把握しておけば、オンライン商談ツールとはどういうもので、自分にも必要かどうかを理解したうえで、導入を検討できるようになります。

効果的な営業活動を行う上で、オンライン商談は、導入を検討すべき手法です。より快適な環境で円滑にオンライン商談を進めるためにも、オンライン商談ツールについて、基本を確認しておきましょう。

1.オンライン商談ツール導入すべき?導入効果・注意点

オンライン商談ツールとは、相手と直に対面するのではなく、インターネット経由で画面越しに行う営業活動であるオンライン商談に最適化されたツールのことです。オンライン商談ツールの特徴として、音声のやり取りは電話を使うタイプがある、商談に便利な機能が充実している、などが挙げられます。

オンライン商談ツールの基本的な機能は、以下のとおりです。

オンライン商談ツールの機能例
商談に相手方を招待する機能
  • 接続番号やURLなどを送れば、相手方はアクセスするだけで商談を開始できる
  • あらかじめ、ツールのインストールやアカウントの作成などが不要なので、誰でも手間をかけずにオンライン商談ができる
音声のやり取りに電話を使える機能
  • 映像はインターネット経由、音声は電話を使って、やり取りすることができる
  • クリアな高音質で営業や商品説明ができるので、伝わりやすい
資料の共有・受け渡し機能
  • 画面上で、商品・サービスの資料やグラフ・表などを共有できる
  • 資料を同時に編集したり、データを受け渡したりすることが可能なタイプもある
商談の内容を記録する機能
  • 商談の内容を録画したり、テキストベースの議事録にして残したりすることが可能

以下では、このようなオンライン商談ツールやオンライン商談が重要視される背景・メリット・向いているケース・注意点などをご紹介します。

オンライン商談ツールを導入すべきかどうか正しく判断するために重要な基礎知識ですので、ぜひ、ご一読ください。

1-1.オンライン商談ツールが必要とされる背景

近年、オンライン商談ツールやオンライン商談が必要とされるのには、以下のような理由があります。

オンライン商談ツールやオンライン商談が必要とされる主な理由

  • 人員が不足する中、担当者の負担を軽減して効果的に営業活動ができる
  • インサイドセールスの成果を高められる

1-1-1.人員が不足する中、担当者の負担を軽減して効果的に営業活動ができる

オンライン商談ツールやオンライン商談が必要とされる1つ目の理由が、人員不足への解決策となり得るからです。少子高齢化などに伴い、営業活動を行う人材も不足する傾向にあります。

しかし、オンライン商談であれば、商談の相手方に出向くことなくセールスをすることが可能です。そのため、営業担当者の負担を軽減し、少人数でも営業活動を十分行えるようになります。

また、オンライン商談であれば自宅からでも行うことができ、遠隔地の人材の確保や働き方改革の実現ができるので、人員の補充をしやすくなる効果も期待できるでしょう。

1-1-2.インサイドセールスの成果を高められる

オンライン商談は、インサイドセールスの弱点を補完し、成果を向上させるのに役立つため、注目を集めています。

インサイドセールスとは、内勤型セールスのことで、実際に他社や顧客の元などに出向くことなく行うセールスのことです。インサイドセールスの手法として、以前は、メールや電話などが主流でした。
しかし、電話やメールだけでは、

  • 声や文字だけで、情報が正しく伝わりにくい
  • 相手の顔が見えないので、信頼関係を築きにくい

といった難点があり、セールスの成果が上がりにくい側面がありました。

ですが、画面越しに顔が見え、商品や資料などをその場で共有できるオンライン商談であれば、このような欠点を補うことができます。

1-2.Web会議システムと比較したオンライン商談ツールの優位性

オンライン商談ツールと似ているツールに、Web会議システムがあります。

オンライン商談ツールはオンライン商談のやりやすさに特化しているのに対し、Web会議システムは幅広いオンラインでのコミュニケーションが可能なツールであるという点が、両者の大きな違いです。

オンライン商談ツールとWeb会議システムの比較
  オンライン商談ツール Web会議システム
利用人数・目的 1対1のやり取りや名刺交換など 多人数での会議や研修会など
アプリのインストールや
アカウントの作成
不要 必要な場合がほとんど
画質・音質 高い 種類によるが品質より軽快な動作重視
向いているケース
  • 社外や、初対面の相手とのやり取り
  • 商談など重要な内容を伝える場面
  • 社内や、日頃から交流のある相手とのやり取り
  • 会議や研修など、情報共有をする場面

上記のとおり、オンライン商談ツールは、手間を省いて品質の高いコミュニケーションができる点がメリットです。商談の相手方に手を煩わせることなく、オンラインでやり取りをすることができます。

そのため、社外・顧客・初対面の相手など、

  • 事前のインストールやアカウントの作成をお願いするハードルが高い場合
  • 伝える内容に行き違いがあっては大きな問題がある場合

などは、Web会議システムよりも、オンライン商談ツールに優位性があると言えるでしょう。

一方で、すでにWeb会議システムでオンライン商談を行っており、特に不便な点がないなら、敢えてコストをかけて導入する必要性は低くなります。

また、多数名でコミュニケーションを取りたい場合は、使いにくくなるケースもあるので、慎重に検討するようにしましょう。

1-3.オンライン商談ツールの注意点

オンライン商談ツールには、注意しておくべき点もあります。

オンライン商談ツールの注意点

  • 費用がかかる
  • 利用シーンによっては使いにくいことがある

1-3-1.【注意点①】費用がかかる

オンライン商談ツールを導入するとなると、費用が発生することを念頭に置いておきましょう。ツールの種類によって異なりますが、一般的に、初期費用が数万円程度、月額が1ユーザーあたり数千円から数万円かかります。

導入する前に初期費用や年間のランニングコストを試算し、それだけの費用をかけても導入する価値があるのかを検討しておきましょう。なお、初期費用・月額料金などは、各オンライン商談ツールの公式ホームページで確認できます。

1-3-2.【注意点②】利用シーンによっては使いにくいことがある

オンライン商談ツールは、1対1など、少人数での商談に特化したタイプのものが多い傾向にあります。そのため、商談の相手方が複数名で話を聞きたいなど、多数名でコミュニケーションを取りたい場合は、使いにくくなることがある点に注意が必要です。

事前に、オンライン商談ツールの参加可能人数と、自分たちのツールをよく使うシーンを照らし合わせ、相性がよいかどうか検討しておきましょう。参加可能人数についても、各オンライン商談ツールの公式ホームページで確認できます。

2.最適なオンライン商談ツールを選ぶために着目すべき3つのポイント

オンライン商談ツールと一言で言っても、さまざまな種類があります。その中から、自分たちにとって、もっとも使い勝手のよいツールを選ぶには、以下の3つのポイントに着目して比較することが大切です。

最適なオンライン商談ツールを選ぶために着目すべき3つのポイント

  1. 必要な機能が充実しているか
  2. 費用の負担は大きすぎないか
  3. 音声通信のタイプは利用シーンに合っているか

どういうところがポイントになるのか、順番に確認してみましょう。

2-1.【着目ポイント①】必要な機能が充実しているか

オンライン商談ツールは、ツールによって使える機能は異なります。そのため、自分たちが使いたい機能や便利な機能が充実しているかどうかを基準に、選ぶことがポイントです。単に機能が豊富ということではなく、いつもの商談シーンを思い浮かべて、役に立ちそうな機能があるかどうかを確認しましょう。

オンライン商談ツールに搭載されている機能には、以下のようなものがあります。

オンライン商談ツールに搭載されている、商談で便利な機能の例
台本表示機能
  • 商談相手にプレゼンするための台本を表示できる
  • もちろん商談相手には表示されないので、安心
資料ダウンロード機能
  • 商談の相手方が、テキストや画像・動画などのデータをダウンロードできる機能
  • 商談が終わった後で、内容をじっくり確認してもらえる
録画機能
  • 商談の様子を録画できる機能
  • 振り返りや新人研修などに使える
契約書捺印機能
  • 商談相手に契約書のデータを送り、捺印してもらえる機能
複数人利用機能
  • 1対1だけでなく、複数名で同時に商談に参加できる機能

自分たちが使いたい機能や便利な機能が充実しているかどうかを確認するには、

  • 公式ホームページで機能をチェックする
  • 1社だけ見て判断せず、少なくとも3社は見て、どんな機能があるのかリサーチしてみる
  • 使い勝手のよい機能かどうか判断できないときは、無料トライアルで試してみる

といった方法がおすすめです。

2-2. 【着目ポイント②】費用の負担は大きすぎないか

オンライン商談ツールは、ツールによって、費用の種類やかかり方が異なります。導入時の費用と年間のランニングコストを試算し、費用の負担が許容範囲内かどうかを、確認しておくことが大切です。

オンライン商談ツールを使うことで発生する費用については、以下のようなものがあります。

オンライン商談ツールを使うことで発生する費用の例
初期費用
  • ツールの導入時に1度だけかかる
  • 無料のものから数万円程度など、さまざま
月額費用
  • 1ユーザーあたりの課金と、1ルームあたりの課金の2種類がある
  • 概ね数千円~数万円程度

費用に関する情報は、公式ホームページやお問い合わせフォームからの見積もり依頼で、確認することができます。

2-3.【着目ポイント③】音声通信のタイプは利用シーンに合っているか

オンライン商談ツールに特徴的なのが、音声通信の種類が2種類あることです。具体的には、インターネット回線タイプと、電話回線タイプの2種類があります。

オンライン商談ツールの音声通信タイプ2種類
インターネット回線タイプ
  • Web会議システムなどと同様に、音声も映像もインターネット経由
    (パソコンやモバイル端末から音声が聞こえる)
  • 音質は低くなりやすいが、通話料金は発生しない
電話回線タイプ
  • 電話で会話しながら、映像はインターネット経由でパソコンやモバイル端末で確認する
  • 音質は明瞭でネットワーク環境に左右されないが、別途、通話料金が発生する

どちらが適しているかは、自分と商談相手の環境などによって異なります。

商談相手のネットワーク環境が整備されているとわかっている場合や、相手方がパソコンやIT関係について詳しい場合は、インターネット回線のみのタイプを選んでもよいでしょう。

一方、商談相手がインターネットやパソコンに詳しくない場合や、ネットワークの回線速度が遅い場合などは、電話回線タイプも使えるツールがおすすめです。

3.おすすめのオンライン商談ツール

オンライン商談ツールの選び方などがわかったところで、オンライン商談ツールの具体的なサービス例が気になっている方も多いでしょう。ここでは、おすすめのツールの具体例として「ベルフェイス」をご紹介します。

ベルフェイスの基本情報
機能例
  • インストールなどは不要で、商談相手に接続ボタンを押してもらうだけで商談を開始できる
  • 録音録画機能があり、録音内容のテキスト化ができる
  • デジタル名刺で自己紹介できる
費用
  • 初期費用と月額費用が発生
  • 費用について詳しくは、お問い合わせください
サービス詳細 ベルフェイス

ベルフェイスは、電話を使った、オンライン営業に特化した国内シェアNo.1のシステムです。
電話面談のオンライン商談ツールです。セキュリティ対策が充実しており、銀行・証券リテール営業でシェアが大きく、大手の金融機関での導入実績もあります。

特徴は、何と言っても複雑な設定が一切不要で、ネットが苦手なお客さまにも使いやすいことです。そのため、リリースから5年で3,000社以上の企業に導入されています。

簡単に使えてスムーズに商談に移行できるツールを探しているなら、ベルフェイスを検討してみましょう。

4.オンライン商談を成功させるポイント3つ

オンライン商談は、画面越しであることなど、オフライン商談と異なる環境でセールスします。そのため、商談を成功させるには、オフラインとは違ったポイントを押さえる必要があります。オンライン商談を成功させるため、押さえるべきポイントは、以下のとおりです。

オンライン商談を成功させるポイント3つ

  1. 資料を準備する
  2. リマインド・終了後のフォローを忘れない
  3. 5分前までには接続しておく

どういうところがポイントなのか、順番に説明していきます。

4-1.【成功ポイント①】資料を準備する

オンライン商談を成功させるには、当日、画面共有するための資料や配布用資料を、しっかりと準備しておく必要があります。

オンライン商談では、画面越しのやり取りなので、情報が正確に伝わりにくかったり、商談相手の集中力が維持されにくかったりするからです。

わかりやすい資料を準備しておくことで、相手を飽きさせず、十分に情報を伝えられるでしょう。

オンライン商談でわかりやすい資料のポイント

  • 情報を詰め込み過ぎず、ポイントだけをシンプルにまとめる
  • 画面越しでも見やすいよう、余白を広めに取り、大きな文字で作成する
  • 画像や動画を、適宜使う

4-2.【成功ポイント②】リマインド・終了後のフォローを忘れない

オンライン商談の実施前のリマインドと、商談終了後のフォローを行うことも、成功のポイントと言えます。

オンライン商談は、訪問する場合と比べて、忘れられやすい傾向にあるからです。前日には、必ずリマインドのメールを送りましょう。また、リマインドメールには、オンライン商談の接続方法をわかりやすく記載しておくようにしましょう。

また、オンライン商談は、情報が十分に伝わらない場合があります。商談終了後はメールなどで、不明点はなかったか、満足のいく内容だったか、などを確認しておくと安心です。

4-3.【成功ポイント③】5分前までには接続しておく

オンライン商談当日は、5分前までには接続しておくようにしましょう。早めに接続しておくことで、立ち上がりに時間がかかってしまっても、相手方を待たせずに済むからです。

画面のレイアウトを調整したり、資料をチェックしたりする余裕もできるので、落ち着いて万全な状態で商談に臨むことができるでしょう。

ここまで記事を御覧いただいた上で、

「どのオンラインツールが合うかわからない」
「自分で調べて対応する時間がない」
「一旦、詳しい人の話を聞いたうえで判断したい」

とお考えの方は、ぜひ当社にサポートをお任せください。

5.まとめ

オンライン商談ツールとは、相手と直に対面するのではなく、インターネット経由で画面越しに行う営業活動であるオンライン商談に最適化されたツールのことです。

オンライン商談ツールは、手間を省いて、品質の高いコミュニケーションができるのがメリットです。商談の相手方に手を煩わせることなく、オンラインでやり取りをすることができます。

自分たちにとって、もっとも使い勝手のよいオンライン商談ツールを選ぶには、以下の3つのポイントに着目して、比較することが大切です。

最適なオンライン商談ツールを選ぶために着目すべき3つのポイント

  1. 必要な機能が充実しているか
  2. 費用の負担は大きすぎないか
  3. 音声通信のタイプは利用シーンに合っているか

オンライン商談を成功させるため、押さえるべきポイントは、以下のとおりです。

オンライン商談を成功させるポイント3つ

  1. 資料を準備する
  2. リマインド・終了後のフォローを忘れない
  3. 5分前までには接続しておく

オンライン商談ツールは、社外・顧客・初対面の相手など、

  • 事前のインストールやアカウントの作成をお願いするハードルが高い場合
  • 伝える内容に行き違いがあっては大きな問題がある場合

には、Web会議システムよりも優位性があります。
今回ご紹介した内容を参考に、オンライン商談の成果を高めるために、最適なツールを選びましょう。

この記事を書いた人:

PlariTown編集部